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解説

   

解説

あ行の言葉

幾夜寝覚めの由来
『金葉集』巻四冬に源兼昌(ミブモトノカネマサ)のよめる
淡路島 通う千鳥の鳴く声に 幾夜寝覚めぬ須磨の関守がある。
歌意は「彼方に浮かぶ淡路島から私一人を友と思ってくれるかのように千鳥が通ってくる。
須磨の関守の私は幾夜こうして孤独の眼を見開いたまま朝を迎えることだろう。」

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参照「梅鑑賞の三法」
中国では梅の鑑賞には探梅、賞梅、惜梅の三法があります。
早咲きの梅を一輪一輪探しながら楽しむことを「探梅」
咲きそろった梅を楽しむことを「賞梅」
散りゆく梅を惜しみながら愛でることを「送梅」というそうです。
探梅を最も高雅な観梅法としている。
そういう意味では、初雁こそ最も高雅な梅ということになる。
若木より古木になるほど早く咲くようになる。
10月の末頃まだ葉の残るうちに蕾が膨らんできて、落葉とともに小さな花を咲かせる珍しい品種 (極早咲き)もある。

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梅の花と木を味わう(鑑賞の仕方)NHK 美の壺から抜粋
一の壺 : 咲きはじめに見ごろあり
桜は満開を鑑賞するが、梅は違う。
梅の花の一輪一輪を楽しむためには、ちらほら咲いたようなときに鑑賞していただきたい。
可憐のなかにも力強さを秘めた咲きはじめの花、それこそが、梅の真骨頂なのです。
二の壺 : 枝ぶりが作る老成の美
室町時代の絵師・狩野永徳の「四季花鳥図襖」の春の場面の主人公は梅の老木です。
老木の威厳ある姿は花のかれんさと相まって尊ばれてきました。
長寿への憧れを梅に託してきたということじゃないですかね。
三の壺 : 歩いて愛でる色模様
梅林を楽しむ秘訣は歩き回って視点を変えていくことです。
一歩一歩、歩くごとに、白と赤が交互に咲いて、万華鏡のようにいろいろ変わっていく。
そういうところが歩いてみての楽しみじゃないでしょうか。
白い花を見たなかで赤を見ると華やいだ気持ちになると思います。若木を見たあと、老木を見ると
落ち着き癒されて、苦労も楽しさもある人生の色模様を味わえるのではないでしょうか。

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梅の花色

イメージ01 本紅(ほんべに)
花びらにつやのある明るい紅色のもの


イメージ01 移白(うつりしろ)
つぼみのうちはピンク色をしているが、開花すると白に変わるもの

イメージ01 移紅(うつりべに)
つぼみのうちは白い色をしているが、開花すると紅色になるもの

イメージ01 口紅(くちべに)
花弁の周辺が縁取りしたように紅くなっており、芯の部分が淡い色になるもの   



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枝変わり
枝変わり(えだがわり)とは、植物のある枝だけに関して、新芽・葉・花・果実などが、成長点の突然変異などによって、その個体が持っている遺伝形質とは違うものを生じる現象である。

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鶯宿(おうしゅく)の由来
この梅と鴬の結びつきは「万葉集」の時代からであるが、『源氏物語』の時代には、梅の木は鸞の宿という発想が生まれ、定看していた。
『源氏物語』よりおよそ半世紀前の平安時代中期の天暦年間 (947-957)に清涼殿の梅が枯れたので、
村上天皇の勅命で枯れた梅によく似た梅の木を探させだところ、西ノ京に銘木が見付かった。
勅命で掘り取らせたが、よく見ると枝に文が結び付けられてあり
勅なればいともかしこき鶯の 宿はと問わば如何応えん
の歌が付けられていた。
これをご覧になられた天皇は、憐れと思し召されて元の主に返されたといわれる。
歌の主は紀貫之 (キノツラユキ)の娘で歌の名人といわれた紀内侍 (キノナイシ)であったという。
これよりこの梅は、鴬宿梅として有名になった。
また、この故事にあやかって、後にこの里を「鴬宿の邑 (ムラ)」というようになったと言われている。
この名木を自分の庭に飾りたいと考えた人達が、鷺宮梅の枝から接木用穂木を採って台木に 接き、繁殖させていった。
鸞宿梅は歴史に残る名木として紅白の咲き分けであったが、
穂木の採り方によって関東地方には帯黄白色の花が生まれ、
関西地方には紅色が繁殖することになり、それが広まった。

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黄梅(オウバイ)
モクセイ科で6弁の黄色の花をつけるが香はない。

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折枝(おりえだ)のエピソード
鶯宿の名の由来となる「勅なればいともかしこき 鶯の宿はと問わば如何応えむ」の歌は、天皇に届けられた木の枝に結びつけられた文に書かれていました。
このエピソードをよく知っていた紫式部が 『源氏物語』にその発想を入れました。
数多くの文のやり取り、つまり消息を送る時には、折枝 (オリエダ)といって、美しい花の木の枝などに結び付けます。
いろんな瑞兆(良い事が起こる 前兆)の花木が用いられたが、香が高く、他の花に先駆けて咲く梅は、殊のほか好んで用いられ、喜ばれた折枝です。

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か行の言葉

海棠は梅ではない

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【デジタル大辞泉】より   
1. バラ科の落葉小高木。枝は紫色で垂れ下がり、葉は楕円形。 4月ごろ、紅色の花が下向きに咲き、実は丸く、黄褐色に熟す。 中国の原産で、庭木などにする。
垂枝(すいし)海棠。花(はな)海棠。
《季 春》「海棠や白粉に紅をあやまてる/蕪村」   
2 .ミカイドウの古名。

  
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加賀=石川県?
「白加賀」の 「加賀」は、かつて神奈川県にあった旧名を加賀村という地名から取られたもので、石川県の加賀とは何の関係もない。
特に梅酒に適しているとされ、梅酒などに加工する青ウメの代表的な品種。
果実は25g程度で、果皮の色は淡い緑色をしており、外見、品質ともに優れている。
"しろかが と呼んでいる文献も多い。

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花蕊(かずい)
花のおしべとめしべを総称していう。蕊(しべ)。花心(かしん)。

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華農玉蝶の名前の由来
本来『華濃玉牒=華濃正蝶』という品種名だそうで、
原意からすれば、「華濃」は「果嚢」が正しいようだが、好字化して「華濃」と表現されたと考えられる。
外側の花弁は八重であるところから、「玉牒」の名が付けられたと言われている。
「濃」の原意は、「濃い」以外にち「濃やか→小さい」という意味があり、従って「華濃」という用字は誤用だそうである。
「玉蝶」も正しくは、王族の徴である自玉の首飾りの「玉牒」のことであって、花弁の白さを表記して名付けられている。
本来の意味を知らない先人達が、単に読音のみで、「蝶」の字を当てて用いたものと考えられる。
また一説によれば、中国では華は花、農は果実、華農は花実兼用種の意味である。
玉蝶は白花八重の意味であり、直訳すると「花実兼用八重白花種」となる。
なお、台閣の花は日本ではまだ珍しい。

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旗弁(きべん)とは
蝶形花(ちょうけいか)で、上方にある1枚の花びら。旗を立てたような形なのでいう。

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源平咲
バラ科の樹木に咲く花で同じ1本の木の中に紅白等2色や3色の花を咲かせるものを言っています
源平の戦いの旗印が赤と白だったのでこのように咲く花を例えて呼んだようです。
よく見られるものには花桃が有りますが木瓜や梅にも源平咲が見られます。
同様の意味に使われる言葉としては、輪違い(りんちがい)咲き分けなどがある。

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参考 「江南所無」のいわれ
中国三国時代の人、陸凱 (りくがい)が、江南から長安の親友箔曄 (はんよう)に早咲きの梅の花を一枝贈り、
のちに長安に行ってその友に贈った詩に「江南無所有、聊(りょう)贈一枝春」とあつたという。
「太平御寛」に引く「荊州記」の故事から「江南は贈り物が何ちない処ですが一枝の香を贈ります」とあり、
(一枝の春)は梅の異名となった。
しかし、中国には所無不在という慣用句があり、無い所は無い至る所にあるといった意味である。
この梅は "江南所無不在"の略ではないかとの説もある。

参考 「聊」(りょう)
音読み リョウ
訓読み いささ(か)、たよ(る)、たの(しむ)
意味 耳が鳴る。耳鳴りがする。たよる。たのむ。たよりにする。楽しむ。いささか。少し。ちょっと。かりそめ。しばらく

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参考「呉服の語源・由来」
呉服は古代中国の「呉」の国から伝来した織り方によって作られた織物をいった。
しかし、単に「呉の服」の意味から「呉服」になったわけではない。
古く、呉服は「くれはとり」といった。
「くれはとり」は「呉織」とも書かれ、「くれ」は「呉」の国を意味し、「はとり」は「はたおり(機織り)」の変化した語である。
(「服部」を「はっとり」と読むことも、「はたおり」と読むことも「はたおり」に由来する。)
この「呉服(くれはとり)」が音読された語が「ごふく」である。そのため、呉服は「服(着物)」をいうのではなく、「織物(反物)」をいうのである。

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香篆(こうてん) 漢字「篆」
香篆の意味は香炉から立ち上る白煙で、丁度「香篆」の咲いている様が香篆の様だから名付けられた。
梅の品種名になる前から香篆という言葉は存在した。
『大漢和辞典』『字通』『中日大事典』にも掲載されている。
梅の品種名としてではなく、他の意味もある。
上記のほかに色々な諸説がある。
@「篆(てん)」には、篆書の字体のように枝がクニヤクニヤ曲っていると言う意味が込められていて、
「香」には、花の良い香りという意味を持たせている。
A 枝ぶりを雲を呼び天に上る龍の様に見立てて別名雲竜梅
B線香が発明される前、焼香器か、お寺により筋を刻んだ器に香を詰めて薫べる器を香篆という。
その刻みとの類似が香篆の名になる。
C香煙は上昇すると二分する。その分かれる様から香篆の名となる。
D横綱の土俵入りに雲竜型がある。その腕のあげかたと同じ枝振りで雲竜梅の名となる。
等々。この世のちのと思われない雰囲気の枝振り。

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参考 「小梅」の名前への私見
江戸時代には消梅と書いている。
「消」は消すのほか、便り(消息)、時を過ごす(消夏)必要とする、の意味があるが、それでは意味をなさない。
"消"に似た"瑣(さ)"だと小さい、取るに足らない(瑣事サジ)、凡庸などの意味があり、
瑣梅 (立派な梅でない梅)が小梅のなったのでは?

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さ行の言葉

咲くやこの花・・・
「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今を春べと 咲くやこの花」 王仁(わに)
競技かるたにおいて、一番最初に読まれる和歌だとのこと。
百人一首に入っている和歌ではありませんが、詠まれるように決まっているらしいです。

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【座論梅】ざろんばい
ウメの変種。花は八重の白色または淡紅色で雌しべが数個ある。
一つの花に4〜7個の果実を結ぶもの。
観賞用に栽培される。
実が熟さないうちに1つづつ落ちて行くのを座論に例えてこの名がある。
ざろんうめ、みざろん。

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【座論】ざろん

比叡山天台宗等で僧侶が車座になって教義について争論する。
負けた者は車座から去って行く。最後の残った者が勝ち。

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参照「東雲の品種名の由来」
梅の品種名曲来は、夜明け前に茜色にそまる空のような花びらの様からの意。
@ 東雲とは日本の古語で闇から光へと移行する夜明け前に茜色にそまる空を意味する。
古今和歌集に「東雲のほがらほがらと明けゆけば・・・」とある。
A 明け方に、東の空にだなびく雲。
『語源由来辞典』によれば、漢字で「東雲」と書くのは、東の空の意味からの当て字。
語源は「篠の目」であろう。古代の佳局でほ、明り取りの役目をしていた粗い網目の部分を「目」といい、
篠竹が材料として使われていたため「篠の目」と呼ばれた。
この「篠の目」が「明り取り」そのものを意味するようになり、転じて「夜明けの薄明かり」や「夜明け」も「しののめ」というようになった。
『広辞苑』にも下記のように、同様の解説がなされている。
(一説にいう。「め」は原始的住居の明り取りの役目を果たしていた網代様の粗い編み目のことで、篠竹を材料として造られた「め」が「篠の目」と呼ばれた。
これが、明り取りそのものの意になり、転じて夜明けの薄明かり、更に夜明けそのものの意になった)
あけがた、あかつき、あけぼの。

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種名(しゅめい)
生物の種を表す名前のこと。

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西王母(せいおうぼ)
西王母は2人いる。
@今のウイグル地方一帯を支配した女族長、
天池の畔に住まいした。虎面有尾であったと記されている。
思うに顔の入墨が虎面となり、虎の名の印象から尾があると発展したのであろう。
A片や崑崙(コンロン)山脈に住まいする仙女。
ともに時の皇帝を誘い込み数年の浦島太郎をさせる。
妖艶と素々と、梅の西王母はどちらの名をもらったのであろう。
「さいおうぼ」ともいう。

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正開とは
蘂(しべ)の形が、花の芯(花の中心。おしべとめしべ。花蕊(かずい))を中心に規則正しく広がっているもの

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叢生(そうせい)
叢生とは:束のように集まって生ずること。「株立ち」と同義。

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た行の言葉

立性
植物の性質で、茎や枝が直立して成長する性質

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為家とは
藤原 為家(ふじわら の ためいえ)は、鎌倉時代中期の公家・歌人。
藤原北家御子左流、正二位・権中納言藤原定家の三男。官位は正二位・権大納言。

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茶筅(ちゃせん)

「茶筅」とはどういうものなのでしょうか?
まずは読み方。「茶筅」と書いて「ちゃせん」と読みます。
茶道では、お茶碗の中に入れたお抹茶とお白湯を混ぜ合わせるのですが、この行為を「お茶を点てる」と言い、そのお茶を点てるときに用いるのが「茶筅」。
つまり茶筅というのは、茶道でお抹茶を点てるときに使用する道具の一種なのです。
お茶の点て方も茶道の各流派によって違い、こんもりと泡立てる場合、そうでない場合とあります。
「茶筅」は、お抹茶を泡立てる道具と思われる方も多いですが、あくまでも、お茶を美味くお白湯と合わせるための道具です。



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てっけんの由来
「てっけん梅」の品種名の由来は、開花と同時に花弁が落ち、黄色の蘂(しべ)だけが残るところからきている。
黄色の蘂が、菊花に似ているので遠い古代の説話「菊慈童」のてっけんに想いを懸けて「てっけん梅」と命名。
本来、「菊梅」と命名したかったが、既に他の梅にとられている。
また、黄梅然りである。
さすれば、ただ単純にキクウメとせず「てっけん梅」として違い古代に想いを馳せたのか。
その由来には大きなロマンと歴史がある。
詳細は省略するが、『太平記』に凡そ次のような説話が記されている。
『太平記』の説話
周の穆王は、よい馬を手に入れ方々を回り、釈尊に出会い国を治める方を授かりました。
これが、法華経をの中の八句の偈です。
偈(げ、サンスクリット語)とは、仏典のなかで、仏の教えや仏・菩薩の徳をたたえるのに韻文の形式で述べたもの。
ある時、帝が寵愛なさっていた童子が、過って帝の御枕をまたいでしまいました。
そして、彼は野獣の住むような寂しいテッケンに流罪にされます。
これを知った帝は、かわいそうに思い、例の八旬の偈のうちの二句をそっと伝授なされました。
流された悪童は悲しみながらも帝に言ねれた通りに、授けられた偈を毎朝唱えていましたが、
もしかしたら忘れてしまうこともあるかもしれないと思い、菊の葉にこれを書き付けました。
その後、この菊の葉にたまった露がわずかずつ落ちて、川を流れる水がすべて天の甘露の霊薬になっだのです。
慈童が喉の渇きをおぼえてこの水を飲むと大変甘く、どんな珍味にも勝っていました。
そして、天人が花を捧げて飛来し、鬼火が手をそろえて奉仕しましたので、野獣の心配もなくなりました。
それどころか、平凡な慈童に羽が生じ仙人となっだのです。
これだけでなく、谷の下流の水を飲んでいた三百余軒の人々は、皆病気が治り不老不死の長寿を保つたのでした。
こうして、時代は移り八百余年ののちまで、慈童は少年の容貌で、老い衰えることがありませんでした。
時がたち、魏の文帝のとき、慈童は召しだされ彭祖(ほうそ)と名を変えた時に、この偈を文帝にお授けしました。
【太平記巻十三 「龍馬進奏の事」より】
能楽「菊慈童」では、枕が出てきますし、慈童が彭祖に変わったともしていません。
このように少しすつアレンジされています。
また、酒の銘柄に「菊の露」や 「菊本」があるが、この故事から命名された。

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綴化(てっか)とは
綴化には帯化、石化など別の呼び方もあります。
もともと植物の茎頂にある生長点に突然変異が起こり、垂直に伸びたり、帯状に成長する外見的な変形がみられる現象や個体のことです。
茎や根、果実や花などにも起きる現象です。
ケイトウの花も実はもともと綴化ですが、遺伝的にその変異した形質が残ったものです。
多肉や塊根ではもっぱら茎や幹で起き、その独特な形へ成長した姿を楽しみます。
変異によるものなので、普通の個体に比べて珍しいため価値が高くなり、さらに個体差が大きくなります。

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同定中とは
同定(どうてい、英: identify, identification)とは、科学全般の用語で、ある対象についてそれが「何であるか」を突き止める行為(名前・正体・同一性を特定する行為)を指す。   
同定する、同定作業とも表記される。類義語は比定。分野によって様々な使い方がある。   
生物学(分類学)において同定と言えば、種名を調べる行為を指す。

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「塒出」の鷹梅の品種由来
「塒出」の鷹梅の品種由来は、鷹の羽毛が抜け替わり、綺麗になり塒から出たときのようにきれいな梅花。
1.鳥屋ごもりしていだ鷹が羽毛が抜け替わつて鳥屋からでること。
*宝治百首(ほうじひゃくしゅ)-恋 「とやでの鷹のあふ事も」
2.鳥が巣や鳥小屋から飛び出ること。
3.梅毒をわずらった遊女が治って病床を出ること。
*浮(浮世草子?)・傾城仕送大臣一六「籾はいにしへ川竹の、とや出の果とかてえんして」

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な行の言葉

南高梅の由来
和歌山県日高郡南部(ミナベ)川村晩稲の高田貞楠が、自園に植えた "内田梅"の実生樹の中から選定した結実の良い一種である。
昭和26年、上南部農協と地元の南部高校教諭竹中勝太郎が共同で村内の優良系統選定事業を行った結果、
他の優秀な系統のうちから選ばれた7系統の中で最も結実性の良い系統である。
昭和4O年に種苗名称が登録された品種である。
南部川村の高田氏の名前からと調査事業に主導的役割を果たした竹中先生の勤務先の南部高校から付けられた名前であるが、
最近では後者のみが知られている。
紀州では「ナンコウバイ」とも「ナンコウウメ」とも言っている最高級品種の実梅。

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錦 性 にしきしょう
梅には錦性(ニシキショウ)と言って、枝に黄色や白の斑(フ)の入るものがある。
即ち、筋入りが新梢に細い筋が入るだけなのに、新梢全部、またほ大部分の緑が抜けて黄色を呈するものを"錦性"と呼んでいる。
その黄色部分に紅色が混じることがあるので「二色→錦」としたのかも知れない。
緑も混じるので錦織りの錦かも知れない。
冬に日にやけて色々に変色して、大変綺麗な枝になる性質を持っている。
この品種は錦性の出る仲間では樹勢が強く育ちが良いほうである。
"東錦"は咲き分けもしているが、そのどちらも木によって出方に差がある

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日渉園
「日渉園」跡は、寛政・享和年間(1800年前後)頃、広島藩の藩医である後藤松眠(しょうみん)が当時の沼田郡新庄村に開園し、明治4年(1871)に廃園になった藩営の薬草園跡です。

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日本人は枝垂れ好き
日本人は枝垂れを好んで育成保存した。
かなりの品種が普通の品種の変種として発見された。
「日月」から「日月枝垂ね」、
「月影」から「月影枝垂ね」、
などで両者の花の形は似ている。
ただし、「夫婦梅枝垂ね」などは独自につくられた。

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は行の言葉

百歌とは
100首の和歌を集めたもの。一人で100首詠むもの、一人1首を100首集めたものなどがある。百首の歌。百首和歌。
『宝治百首』は為家の傑作として、その流派に尊まれたものである。

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豊後梅系統の来歴
宮沢文吾は「遺伝」、11(1957)誌上に、豊後梅の名称は「徳川時代に豊後の臼杵城主が参勤交代の際、この樹を持参した。
後にこれが珍しく豊後の国に産するという意味で豊後梅と名付けられた」と述べ、真偽のぼどは不明であるとも述べている。
豊後で文吾が見つけたのか、"文吾"とも書かれる。
現在 "豊後"と呼ばれる木に、八重、白花など著しい変種があり、品種ではなくむしろ品種群である。
中国にも渡っており、色の濃淡により"豊後。"淡豊後"に分けられている。

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ま行の言葉

実梅(みうめ)としての 「鸞宿」
実梅としての 「鸞宿」ほ淡紅色の一重の大輪種。果実は大きく、6月中旬〜下旬に熟す。
結実は良いが、ヤ二吹きき果が年により多く発生するのが欠点。
ホウ素欠乏で生じ易い。花梅の「鸞宿」とは異なる品種で、徳島県で古くから栽培されている主要品種。
徳島県神山町の農家が大正初期に和歌山県から導入した穂木から生じた品種といれれる。
樹勢はやや強く、直立性である。
枝の発生はやや密で、短果枝も多く発生する。
枝の色は他の品種に比べ緑色が濃い。
花芽の休眠完了は比較的速いので、開花期が早まることがある。
徳島県で栽培。

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道知辺の言い伝え
「道知辺=道標」には、昔、春の野遊びで知り合っだばかりの若い男女がお互いに好意を持ち合い、
女性が家に遊びに来るように男性を誘ったが、
男性は貴女の家の所在が判らないので 「どうしたら良いのでしょうか」と尋ねると、
娘は「村で一番美しい梅の花が咲いている家を目指していらっしやい」と応えた。
男は言われたとおりに娘の家を捜し当てたというストーリーメークされた言い伝えがある。

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武蔵野の品種改良の苦心
その作り方は突然変異でほなく、改良を重ねて作ったものである。
即ち、梅は新梢(しんしょう)を接ぎ穂に使うが、それは下の方より上の方が葉の間隔が詰り、葉の形も大きくなる。
従って、花も大輪になる。
これに着目したものであって新梢の先端ばかりを採って繰り返し接いで、大輪の花を作るのに腐心した。
しかも、台木は梅よりも優勢な桃を用いた。
モモ台に接ぎ、新梢の先端を再び翌年モモ台に接ぐことを18年繰り返した。
初めて花を咲かせたところ、18年前の原種の花に比べて、花弁1枚で普通花一輪の大きさがあったという。
品種改良はこうした苦心を積んだ先人がいたことを忘れてはならない。

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武蔵野の名の由来
名の由来:"武蔵野"ほ現在の東京都と埼玉県に広がる洪積台地をいい、
武蔵野は広大で、一目で "野を見尽くせない"ところから「飲みつくせない」にかけて、大きな盃をいう。
落語の「酒の粕(さけのかす)」にでてくる。

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や行の言葉

葯(やく)
葯(やく)は、おしべの先端にある、花粉を包む袋状の器官。図を参照

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ら行の言葉

輪違い(りんちがい)
バラ科の樹木に咲く花で同じ1本の木の中に紅白等2色や3色の花を咲かせるものを普通は『源平咲』と言っています
源平の戦いの旗印が赤と白だったのでこのように咲く花を例えて呼んだようです。
よく見られるものには花桃が有りますが木瓜や梅にも源平咲が見られます〜

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淋子梅の「淋子」とは
「サビシイヒト」という意味ではなく、
「淋」には「サビシイ」という意味以外に「シタタル」という意味があり、
開花直前の蕾の色と形を、樹木に宿り今にも滴り落ちそうな露の滴に見立てて名付けられている。

「労謙」(ろうけん)の意味を考察
辞書をひもといて字義から考察してみると、「労」には「労う(ネギラウ)」、
「謙」には「へりくだる=控える」の意味があり、これら2つを繋げると「へりくだってねぎらう」となって、
これではしっくりした解釈にはならない。
今一歩踏み込んで考察してみると、「謙」の原意は、言葉を控えるということで、
目上の人や大切な人には、饒舌な言葉を控えて口数少なければ、それだけで一層濃(こま)やかな優しい心遣いが必要になる。
このことが 「労」ほ「へりくだる」の意味にされた経緯と思われる。
このことから「労謙」の意味は、「ものは言わぬが見ているだけで心の底から労(ネギラ)ってくれる花」
「心濃やかにして優しく労る」となり、名実ともにこの花にふさわしく奥床しい品種名となる。

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わ行の言葉

矯化(わいか)とは
動植物が近縁の生物の一般的な大きさよりも小形なまま成熟することを指す。主に園芸分野において使われる用語。

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難解な漢字(一覧)

がく しべ てん (りょう)

難解な漢字

がく

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しべ

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てん

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(りょう)

音読み リョウ
訓読み いささ(か)、たよ(る)、たの(しむ)
意味 耳が鳴る。耳鳴りがする。たよる。たのむ。たよりにする。楽しむ。いささか。少し。ちょっと。かりそめ。しばらく。

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